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施設紹介

子どもたちの暮らし

子どもたちは敷地内5棟の児童棟に施設別・男女別に分かれて暮らしています。
2階建の児童棟はフロアーごとに一つの寮舎になっており、ユニット型児童棟は7LDKに6~8名(幼児~高校生)が暮らしています。

寮舎の構成

【子供の町】
男児寮(3寮舎)、女児寮(3寮舎)、小規模グループケア(2ヶ所)、地域小規模児童養護施設「菜の花」
一時保護所「あやめ寮」

【エンジェルホーム】
男児寮(2寮舎)、女児寮(2寮舎)、小規模グループケア(1ヶ所)

寮舎定員と職員配置

【子供の町】
●一般寮1寮舎 16名 (1単位8名×2)
保育士・児童指導員5名、パート1名
●ユニット寮(1ユニット8名×6か所)
保育士・児童指導員17名、パート6名
●小規模グループケア 8名
保育士・児童指導員5名2名+パート2名
●地域小規模児童養護施設「菜の花」6名
保育士・児童指導員3名、パート1名+宿直専門員
●一時保護所「あやめ寮」6名
保育士・児童指導員3名、パート1名

【エンジェルホーム】
●一般寮1寮舎14~16名 (1単位8名×2単位)
保育士・児童指導員5~6名、パート1名

通園・通学

【未就学児】
1・2歳児は園内の保育室(1クラス パート職員2)
3~5歳児は市内の私立幼稚園にバス通園

【小中学校】
春日部市立の小中学校

【高等学校】
県立・私立高等学校(全日制・定時制・通信制)・県立特別支援学校

主な日課(平日)

起床 午前 6:30 職員がカーテンを開けながら声をかける。
朝食 午前 7:00 給食室へ職員と子どもが食缶を取に行き、部屋ごとに食事をする。子ども6~8人と職員で食卓を囲む。
登校 午前 8:00 高校生 7:00、中学生 7:30、 保育・幼稚園 8:45
下校 午後 3:00 園内保育 2:50
おやつ 午後 3:30 幼児は3:00におやつの後自由遊び
学習 適宜 宿題中心
自由    
入浴 幼児 4:30 小学生以上は6:30頃から9:00までに入浴
夕食 午後 6:00  
学習 適宜  
自由 午後 7:00 テレビ・ゲームは7:00以降
就寝準備 午後 9:00 幼児~2年生は8:00、中学生10:00、高校生12:00目安

学用品・衣類・靴等の購入

●学用品・衣類・靴は、年間予算に基づいて購入しています。
※幼児・小学生は職員同伴で、中高生は友人と外出し購入します。
※寄贈学用品衣類等は希望者に分配します。
※学校指定の新入生用教材、絵の具・習字セット、裁縫セットなどは学校で購入します。

お小遣い

●お小遣い利用日は日曜日(基本)
●全額は使用せず概ね半額は貯金している。外出時のお小遣い、高価な品物を購入する際のため、施設退所して自立する資金として貯金しています。
●中学・高校生は自己管理を促しています。
●親とのつながりがありお小遣いをもらえる子どもと親とのつながりがない子ども間で、金銭的な格差が拡大しつつあり大きな問題化しています。
●親によっては職員に内緒で現金を子どもに渡し、トラブルに発展することもあります。

行事

●施設全体の行事は夏季活動(小1・2・3・4・6年)・夏祭り模擬店・秋季活動(小5)・卒園旅行(中3・高3)・卒園生を祝う会です。
●各寮・部屋ごとに行事を企画して、寮外出(ハイキング・プール・海水浴・キャンプ・映画・テーマパーク・スキー・スケート等)しています。
●慰問・招待行事は、餅つき・にぎり寿司・コンサート・野球やサッカー観戦等があります。

余暇活動

●少年サッカー(小学男女)
●華道
●ソフトボール
●ダンス
●茶道
○その他、臨床美術士による「こまちアート」、音楽療法士による「ミュージックボックス(音楽療法)」も行っています。
2020年度は、ソニー音楽財団より、助成金をいただいております。

習い事(県・さいたま市の補助金を活用しています)

●絵画
●書道
●スイミング
●ピアノ
●学習塾(措置費対応)

アルバイト

●高校生は社会(職業)体験の拡大と自立(進学)資金作り等を目的に許可しています。許可条件は成績的に赤点がないこと、謹慎処分等を受けていないことなど素行上の問題がないことです。高校入学後、一番早くて7月中旬になります。
●本人からの申請書・担当職員の意見書を提出してもらい施設長が許可します。

家庭とのつながり

●頻度の差はあるが6~7割の子どもは通信・面会・帰省等を含めて親族とのつながりがあります。毎月2回位の週末帰省を定期的にしているケース、夏休み20日間以上帰省しているケースが1割程度あります。 しかし、家庭での過ごし方がレジャー的(テーマパーク・ゲームセンター・外食・温泉・ホテル)になっており、家庭復帰(家族再統合)につながらない状態があります。
●電話は寮舎の職員を通して直接子どもにつながるようにもなっています。
●2019年度の冬休みに親族宅へ帰省できた子どもは27名(19.7%)。面会・規制ともなかった子どもは78名(56.9%)
帰省できない理由の43.4%は、虐待等のために「児童相談所の許可が得られない」ためである。

進路

●中学卒業生の約9割は高校・特別支援学校高等部に進学します。家庭復帰して進学する子もいます。
進学率は高くなりましたが、中途退学=就職する子どもが増えています。
理由は、赤点がきっかけで学習意欲を喪失・素行上の問題・異性関係などです。
●高校卒業生の約9割は就職自立します。近年は専門学校・短大等への進学希望者も出始めています。専門学校・短大・大学によっては入学金・授業料等の免除・減免・貸付助成などの支援制度を整備してくれています。民間企業の奨学金制度も増えつつあります。
「あきらめなければ大学等へ進学できる」という夢と希望が抱けるようになってきています。

※法人独自の「子供の町奨学基金」制度を新たに設け、大学等へ進学する児童の学費援助をしています。
子供の町後援会では「奨学・自立支援資金」給付制度を設けています。