施設紹介

子供の町案内図

新事務棟(どんぐり塔):令和3年4月完成

新事務棟(どんぐり塔):令和3年4月完成

子どもたちの生活

子どもたちは敷地内5棟の児童棟に施設別・男女別に分かれて暮らしています。
2階建の児童棟はフロアーごとに一つの寮舎になっており、ユニット型児童棟は7LDKに6~8名(幼児~高校生)が暮らしています。

施設の構成

【子供の町】

男児寮(3寮舎)、女児寮(1寮舎)、小規模グループケア(2ヶ所)、地域小規模児童養護施設「菜の花」、
一時保護所「あやめ寮」

【エンジェルホーム】

男児寮(2寮舎)、女児寮(1寮舎)
地域小規模児童養護施設「かえで」(令和6年度開設)

そろいのユニフォームで並ぶ子供たち

寮舎定員と職員配置

【子供の町】

一般寮1寮舎 16名 (1単位8名×2)

ユニット寮(1ユニット8名×6か所)

小規模グループケア 8名

地域小規模児童養護施設「菜の花」6名

一時保護所「あやめ寮」6名

※各寮舎に保育士・児童指導員・パートを配置

【エンジェルホーム】


一般寮1寮舎14~16名 (1単位8名×2単位)

地域小規模児童養護施設「かえで」 6名

※各寮舎に保育士・児童指導員・パートを配置

壁でクライミングする子供

通園通学

【未就学児】

3~5歳児は市内の私立幼稚園にバス通園

通学する小学生

【小中学校】

春日部市立の小中学校

【高等学校】

県立・私立高等学校(全日制・定時制・通信制)・県立特別支援学校

主な日課(平日)

起床午前 6:30職員がカーテンを開けながら声をかける。
朝食午前 7:00給食室へ職員と子どもが食缶を取りに行き、部屋ごとに食事をする。子ども6~8人と職員で食卓を囲む。
登校午前 8:00高校生 7:00、中学生 7:30、 保育・幼稚園 8:45
下校午後 3:00
おやつ午後 3:30幼児は3:00におやつの後自由遊び
学習適宜宿題中心
自由
入浴午後 4:30幼児から順次入浴をする
夕食午後 6:00
学習適宜
自由午後 7:00テレビ・ゲームは7:00以降
就寝準備午後 9:00幼児・小低学年は8:00、中学生 10:00、高校生 11:00目安

学用品・衣類・靴等の購入

●学用品・衣類・靴は、年間予算に基づいて購入しています。
※主に幼児・小学生は職員同伴で、中高生は友人と外出し購入します。
※寄贈で戴いた学用品、衣類等は希望者に分配、活用させていただいております。
※学校指定の新入生用教材、絵の具・習字セット、裁縫セットなどは学校で購入します。

お小遣い

●全額は使用せず、貯金もしています。外出時のお小遣い、高価な品物を購入する際のため、施設退所して自立する資金として貯金しています。
●中学・高校生は自己管理を促しています。

行事

●施設全体の行事は夏季活動(小学生対象)・夏祭り模擬店・卒園生を祝う会です。
●各寮・部屋ごとに行事を企画して、寮外出(ハイキング・プール・海水浴・キャンプ・映画・テーマパーク・スキー・スケート等)しています。
●慰問・招待行事は、餅つき・にぎり寿司・コンサート・野球やサッカー観戦等があります。

余暇活動 

●サッカー(小学男女)
●華道(外部講師に依頼)
●ソフトボール
●ダンス(外部講師に依頼)

●ボルダリング
その他、臨床美術士による「こまちアート(臨床美術)」、音楽療法士による「ミュージックボックス(音楽療法)」も行っています。

習い事(県・さいたま市の補助金を活用しています)

●絵画
●書道
●スイミング
●ピアノ
●学習塾(措置費対応)

アルバイト

●高校生は社会(職業)体験の拡大と自立(進学)資金作り等を目的に許可しています。許可条件は成績的に赤点がないこと、謹慎処分等を受けていないことなど素行上の問題がないことです。高校入学後、一番早くて7月中旬になります。
●本人からの申請書・担当職員の意見書を提出してもらい施設長が許可します。

家庭とのつながり

●子どもたちは児童相談所の決定により、措置入所をしております。
●家庭状況により差はありますが、子どもたちは通信・面会・帰省を含めて親族との繋がりがあります。児童相談所と協議を行った上で実施します。

進路

●中学卒業後、主に高校・特別支援学校高等部に進学します。家庭復帰して進学する子もいます。進学率は高くなりましたが、中途退学する子どもが増えています。また、通信制への転学も増えています。
●高校卒業生は主に就職自立します。近年は専門学校・短大等への進学希望者も出始めています。日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度を利用する他、民間企業の奨学金制度も増えつつあります。専門学校・短大・大学によっては入学金・授業料等の免除・減免・貸付助成などの支援制度が整備されています。
「あきらめなければ大学等へ進学できる」という夢と希望が抱けるようになってきています。

※法人独自の「子供の町奨学基金」制度を新たに設け、大学等へ進学する児童の学費援助をしています。
子供の町後援会では「奨学・自立支援資金」給付制度を設けています。

子供の町クリニック

子供の町クリニックが果たす役割と意義

近年、全国の児童養護施設における知的障害・発達障害を有する子どもたちは約37%(2018年厚労省調査)を占めており、慢性疾患を有する子どもたちの増加傾向や子ども同士のトラブルによるケガ等のリスクも増大し、子どもたちへの医療的ケアの重要性は喫緊の課題です。 全国約600施設の中でクリニック機能を併設しているのは21施設であり、小児科・内科の週3回定期診療に加えて耳鼻科診療・小児精神科医療相談、さらに年1回歯科検診も行っている「子供の町クリニック」の充実した診療状況は、全国的にも特筆すべきものです。

地域医療機関への通院付き添いに伴う勤務上の負担・在園勤務する職員が手薄になる・出張費の増大等を考慮すると、クリニック機能の意義は極めて大きいことを再認識しなければなりません。

●小児科・内科 – 定期診療:週3回 祝祭日も診療
●耳鼻科 – 年2回
●心理治療 – 週5回(施設心理職)
●精神科 – 月3回
●歯科(検診) – 年1回

実習生の受け入れ

実習生受け入れの
基本方針

(1)大学・短期大学・専門学校より依頼を受けて保育士養成を主にした施設実習(宿泊型・通所型)を受け入れています。
児童養護施設は子どもたちにとっては生活の場ですので、学生にとっては資格取得に必要な実習ですが安易な気持ちでは臨まないように事前指導しています。

(2)児童養護施設が子ども達にとっては家庭に替わる生活の場であること、職員との日常生活・行事などを通して出来うる限りの信頼関係を築き、人への信頼感や達成感など、将来につながる対人関係のスキルを身に着けることが極めて大切であることなどを理解してほしいと思います。
併せて、児童相談所との連携や親子関係を調整して家族が再統合に向かうプロセスの理解、幼稚園・学校さらには医療機関との連携を密にすることが大変重要になっていることを理解してほしいと思います。

令和5年度受け入れ実績

子供の町:大学、短大、専門学校計11校 合計17名
エンジェルホーム:大学、短大、専門学校計14校 合計24名

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