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子供の町とは

ご挨拶

今から75年前、上野駅は浮浪児と呼ばれる戦災孤児であふれておりました。上野駅ばかりでなく、どの都市でも家族や家を戦争で失った子どもたちがいつも彷徨しておりました。大人でも生活できなかった当時でしたが、この子どもたちに憩いと安らぎ、家庭と同じ生活をさせたいという願いを込めて、多くの方々の努力によって創られたのが児童養護施設「子供の町」です。戦後間もない1949年の事でした。「子供の町」という命名は、米国で名高かったフラナガン神父が運営していた施設「少年の町」にヒントを得て名付けられたものです。

設立当時は10名に満たない職員と、20数名の子どもたちが時には脱脂粉乳で空腹を凌ぎ、うどんを啜って生活を共にしました。ともかく義務教育の終了を、更に能力のある子は高校進学を目指し、未来を夢見ながら全員が頑張りました。

思えば20数名の園児でスタートした施設も創立70周年を迎えた今日、社会福祉法人「子供の町」として大きく成長致しました。80名定員の「子供の町」と65名定員の「エンジェルホーム」という二つの児童養護施設を運営し、更に「子供の町クリニック」という診療所も併設しております。職員数も80名を超えています。保育園に通う幼児から間もなく18歳を迎える高校3年生の男女まで、様々な事情を抱えながらも元気に生活しております。その成長が関係者にとって、最大の喜びといえるでしょう。

地に生えた草に花を咲かせるよう、全員で努力致します。テレビドラマで見られるような安直な施設育ちの児童ではなく、1人でも生きていける子どもに育つよう、私達は努力致します。

組織概要

経営主体 社会福祉法人 子供の町(理事長 齊之平伸一、会長 田中文男)
事業内容 児童養護施設子供の町 (定員80名 [施設長] 坂本 仁志)
児童養護施設エンジェルホーム (定員65名 [施設長] 西村 洋平)
診療所 子供の町クリニック (内科・小児科・耳鼻科・精神科)
職員数 【子供の町】
正規職員 47名、パート職員 22名・・・・・・・計69名
(保育士・児童指導員 34名) 地域小規模児童養護施設・一時保護所含む

【エンジェルホーム】
正規職員 33名、パート職員 11名・・・・・・・計44名
(保育士・児童指導員 20名)

組織図

組織図

実習生

実習受け入れの基本方針

(1)大学・短期大学・専門学校より依頼を受けて保育士養成を主にした施設実習(宿泊型・通所型)を受け入れています。
児童養護施設は子どもたちにとっては生活の場ですので、学生にとっては資格取得に必要な実習ですが安易な気持ちでは臨まないように事前指導しています。
(2)児童養護施設が子ども達にとっては家庭に替わる生活の場であること、職員との日常生活・行事などを通して出来うる限りの信頼関係を築き、人への信頼感や達成感など、将来につながる対人関係のスキルを身に着けることが極めて大切であることなどを理解してほしいと思います。
併せて、児童相談所との連携や親子関係を調整して家族が再統合に向かうプロセスの理解、幼稚園・学校さらには医療機関との連携を密にすることが大変重要になっていることを理解してほしいと思います。

平成30年度受入れ実績

子供の町:大学、短大、専門学校計16校 合計24名
エンジェルホーム:大学、短大、専門学校計14校 合計23名